ねんね相談室SleepBabyを運営しています
乳幼児睡眠コンサルタント 中山ゆうこです。
これまでに200名以上のママたちをサポートさせていただいた経験を踏まえてサポートしますので
ぜひお気軽にご相談ください!
さて今回は、
ねんねコンサルタント歴5年のプロが
最新のねんねの悩みのトレンドを解説します。
今まで「セルフねんね」(自立寝)をさせてきたママは特に必見!
今後「ねんトレ」を考えているママにもぜひ知っていただきたい内容です。
※セルフねんねとは…親の介入なしで一人でベッドや布団にゴロンとして眠りにつくこと。
ねんね改善・過去のトレンド
2018年、私が赤ちゃんの睡眠について学び始めたときには
まだ「活動時間」という言葉は、聞き慣れない言葉でした。
そう赤ちゃんはご機嫌に起きていられる時間が大人が思っている以上に短く
長時間起こしておくと、逆に疲れが溜まってしまい
寝られなくなってしまう、といった現象が起こるというのです。
「目から鱗」が落ちた
当時のトレンドというか
子育て専門家や先輩に聞く一般的なアドバイスとしては
「お昼寝させると夜寝られない」
といったもので、まさに正反対だったのです。
ねんね改善・2024年最新トレンド
しかし、あれから5年後の現在、
ねんね相談のお悩みのトレンドが変わってきました。
それまでは抱っこ寝や添い乳、夜間断乳などのご相談が多かったのが、
「セルフねんねができなくなった」
といったお悩みが格段に増えてきました。
SNSを見ている一部のママたちの赤ちゃんの寝かせ方に
大きな変化が見られるように…。
低月齢から「活動時間」を目安に
赤ちゃんを「セルフねんね」させるママたちが増えてきたということが感じ取れます。
睡眠は「最高の知育」と考えられ
「赤ちゃんの睡眠は重要」と考える人も増えてきています。
これは、睡眠の重要性を伝えている専門家の私としては
知識が広まってきていることが感じられて嬉しいです。
一方で、睡眠とは
寝れば寝るほど良いわけではない。
人はそれぞれに「適切な睡眠量」が違います。
【一日中の合計睡眠量の目安の表】
この目安も、幅があって分かりにくいかもしれませんが
青色が「推奨睡眠時間(Recommended)」
え?これよりも長い!短い!って場合でも、焦る必要はありません。
ここに当てはまってなくても、前後2時間は許容範囲。
この「適切かもしれない(May be appropriate)」といった表現に個人的にはモヤモヤしますが
世の中には色々な人が居て、この睡眠時間が「ちょうどいい人」も実在するのです。
実際に、私の娘は生後2ヶ月のころから
一日に11〜12時間程度しか寝ていません。(エネラルド色の許容範囲エリア)
それは発達に問題があるからではなく、正常発達で、体力おばけの5歳児に仕上がっています。
しかし、当時の私はものすごく焦っていました。
おかしい!こんなに寝ないなんて何かおかしいのかもしれない
本気で悩んでいました。
そして睡眠のプロである私が手を変え品を変え、児童心理学や発達を学び、栄養も心がけ
試行錯誤して娘の睡眠は「個性の輝き」である、というところに着地しました。
当時の私は
もっと寝て欲しいと心から願っていましたが(赤ちゃんの睡眠時間=親の休息時間でもある)
娘が大きくなるにつれて徐々に気づいていったことは、娘はどんなに長く寝かせようとしても寝ないタイプ。
目安よりも短い睡眠時間で長時間ご機嫌に起きていられる体力がある、と分かってきました。
どおりで、赤ちゃんのころから難しかったのか!!(心の叫び)
目安と個人差の間には
若干のバッファがあり、当時の私も含めて、その溝で悩む人も少なからず居ます。
セルフねんねしてきた赤ちゃんの成長
低月齢からセルフねんねしてきた赤ちゃんも
成長の過程において睡眠が乱れる子もいます。
今までスムーズに寝ていたのに
突然、寝なくなる事にママパパは悩んでしまいます。
また、今までスムーズに寝てくれる生活に慣れているため
突然の反乱にママパパも我が子の事なのに
どうしていいのか分からなくなってしまう、、ということが起こり得ます。
帰省や旅行、体調不良などをきっかけに乱れる子もいますが
なんの理由もなく、ある日突然その日が訪れて
親も、対応に(というか、心の切り替えに)追いつけなくなってしまいます。
ここでポイントになってくるのは、
そういった子どもたちの睡眠トラブルの改善方法は
今までずっと
抱っこや授乳、添い乳で寝てきた赤ちゃんとは
寝られない原因が異なってきます。
一般的な寝かしつけ改善のアドバイスを参考にしていると
それが、我が子に当てはまらずにドツボにハマってしまう、ということが起こり得ます。
簡単に言えば、
「目安なだけの活動時間」に我が子に当てはめようとして、
正しい方法をしているはずなのに何故?と混乱してしまうママも…
実は、目安ばかり気にしていると
我が子の成長を「見ないふり」していることがあるんです。
赤ちゃんは眠たくなくても寝る?!
低月齢のときの赤ちゃんは、
良い意味で
寝かしつければ「眠たくなくても寝てしまう」節があります。
だからこそ、プロから見れば、低月齢のねんね改善もとてもスムーズ!
しかし、月齢が上がってくれば、重くもなってくるし、泣き声も大きい!
「眠たくないと寝られない」ようにもなってきます。
起きてることの楽しさも知り
眠たくないのに寝かせられるストレスも相当大きなものになると思われます。
では、その成長は「いつ」訪れるのでしょうか?
それも実は「睡眠退行」や「急成長期」などといった
一般的な目安となる月齢はありますが、もちろん目安よりも早い子も遅い子も居ます。
例えば、生後2ヶ月の子のコンサル改善後のログを見てください。
この子は、活動時間が2:00〜2:30あるんです。
この赤ちゃんを「活動時間で寝かし続けている」と
寝てもすぐに起きてしまうため
親は丸一日寝かしつけをする毎日を送ることになります。
0歳の可愛い時期を
「寝かしつけの鬼」と化して寝かしつけ続ける、、なんてことも。
自分がそんな経験をしたこともあり
同じ思いをしてほしくないと思って私は日夜、ママたちのサポートをしています。
まとめ
活動時間などといった目安は
抱っこや添い乳に頼っている場合には、まずはじめに寝かしつけにトライしてみるのにとても良い目安です。
何もしたことがないママは、まずはここからスタートしてみることをお勧めします。
ただし、活動時間は「目安」であり、そこに当てはめて育児していくものではありません。
ここまで書いてきたように
この目安よりも長い子もいれば、短い子もいます。
もちろん、面白いくらい目安通りの子もいます!
今も昔も変わらずに
良く寝るタイプの子も全然寝ないタイプの子も、両方存在します。
どちらが正解とか、優秀とか、ではありません。
「何が我が子に合っているか」が大事であって
必ずしもよく寝る赤ちゃんが恵まれている、などといった訳でもありません。
2024年現在、
活動時間によって逆にねんねに悩む人が増えていると感じるからこそ、
ここの部分は声を大にして伝えていきたいと思っています。
余談ですが、
5年前、子育てサロンでねんね講座を開きたいとお願いしたところ
ベテラン相談員の方々から
「ママたちは真面目だから活動時間は伝えたくない」と言っていた意味を、今すごくわかるようになりました。
ただし、全く知らないのと、知ってうまく活用するのは、雲泥の差です!
私はママたちは、しっかりと理解してさえいれば
上手く活動時間を使いこなしていけると信じています。
ぜひ芯のある情報源を頼りにして欲しい。
これは、ママたち、
そして、まだ実績の少ない睡眠コンサルタントの仲間たちにも
ぜひ知ってほしいなと思っています。
少しでも多くの方に届きますように。
P.S. この話について、ねんねbaseのインスタライブでもコンサルタント仲間と一緒に話しました!
気になる方はクリックして聞いてね!
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